「私は昔の人間だから」の意味とは
「私は昔の人間だから」
50代・60代の方とお話すると、こう言われるときがある。
どう返せばいいか分からない。
「そうなんですね。」→失礼?
「わかりました!」→喧嘩うってる?
「そうなんですね!私は今を生きる人間です!」→逆鱗に触れること間違いなし
そもそも、「私は昔の人間だから」にどのような意味が込められているのだろう。
「私は昔の人間だから(あなたみたいな若者とは違う)」
「私は昔の人間だから(今どきの人間とは性が合わない)」
どういう意図で言っているのだろう。
本人にしか分からない。
言われた側としては、「私とあなたは違う」という意味で受け取ってしまう。
一枚の大きな壁を感じる。
どうすればこの壁を崩せるだろうと必死に考える。
自分が昔の人間寄りになればいいのか?
そもそも昔の人間とはなにか、、
わたしが年齢を重ねて、自分より若い世代と話をする際に壁を作るようなことはしたくない。
なにせ若い人間の方が気を遣っているし、常に緊張しているはず。
対立構造をつくるのではなく、若い人が安心できる環境をつくりたい。
若い世代で流行っている話題で盛り上がることもできる。
そうすれば距離がぐっと縮まる。
年上側の世代の話は、若い世代には分からない。
あたかも知っているかのように話されても知らない外国語を聞いているのと同じだ。
私が伝えたいこと。
それは、人間関係を構築するためには互いに歩み寄ることが大切。
年代、性別、宗教、国籍、価値観。
すべてが同じ人などいない。
「あなたとは考え方が違うから、私とは合いません。」と突っ放してはいけない。
「いいね、そういう考えもあるよね!」と認め合うことが大切。
みんな違ってみんないい。